待つ
ついさっき、レモンを蜂蜜に漬けた。レシピを検索して、やっぱりレモン切って蜂蜜につけるだけなんだなとなった。
作る手順は簡単ではあるけど、ただ1〜3日くらい漬ける必要があるのが長く感じる。それに理由があるのは分かるけど、感覚的には3日経つとなんかできてるような感じだし、単に待つことが苦手だ。もっとそれに付け足せば自分はすぐ食べたいわけで、明日や明後日にも食べたいと思えるかわからないとかそういう理由だ。
だけど、最近は1日経ったのか、3日経ったのかもよく分からなくなってきた。時間の感覚が2年前くらいと違う。とても早く過ぎるのに、2日前のことをよく覚えてなかったりする。
よって、レモンのはちみつ漬けの何日か待たないといけないことに対する自分の意識は変わってしまったみたいだ。幼い頃にゲームソフトの発売日とか、地元のスケートリンクが解放されるのが待ち遠しく、逆に時間がゆっくり過ぎたような感覚を、今はついさっき漬けたレモンのはちみつ漬けに対して感じることはできない。
レモンをはちみつに漬けただけのものだからそう思うだけだったらいいなと思う。あの時はゆっくり時間が流れることを恨んだけど、失ってしまったものや、自分にないものはいつも特別に見える。
結局言いたいことは、時間の感じ方が歳を取るたびに短くなるようなことなく生きたいということだった。ジャネーの法則に逆らいたい、長すぎるって感じる人生はどうかとも思うけど。
P.S. 写真のレモンがちゃんと漬かってないことに気づいた。レモンというオシャレアイテムを登場させたことに誇りを持って開き直ることにする。